こんにちは、すももです!
国の重要文化財「六華苑(ろっかえん)」は大正初期に三重県桑名市に旧諸戸清六邸として建てられた和洋折衷の歴史的建造物です。
六華苑はNHK大河ドラマのロケ地にもなった建物です。
六華苑隣接のレストラン「Rocca」は名苑を眺めながら味わえるカジュアルフレンチは最高の贅沢!
今回は六華苑がドラマのロケ地としてもレストランも人気のある建物の魅力について近代洋風建築好きのすももがご紹介します。
目次
六華苑
【出典:レストランロッカHPより】
六華苑は三重県桑名市桑名の揖斐・長良川を望む18000平方m余りの広大な敷地に建てられたスカイブルーの洋館とそれに連なる和館の建造物です。
建物の南側には芝生の広場と池を中心とした日本庭園があり、池は当時は揖斐川とつながっていて干満(潮のみちひき)があったそうです。
1997年(平成9年)に国の重要文化財に指定され、2014年には改修を行い、それ以降生まれ変わった六華苑をみることができます。
六華苑は誰が築いたの?
1913(大正2)年、桑名の実業家2代目諸戸清六の邸宅として建てられました。
洋館は鹿鳴館の設計で有名なイギリス人建築家ジョサイア・コンドル設計によるもの。
和館は諸戸家お抱え大工伊藤末次郎が棟梁を務めた木造平屋造り(一部2階建て)で、1912年(大正元年)に建てられました。
と言うことは、和館の方が早く建てられたということですね。
三重県の地元の名士、諸戸さんと言えば諸戸林業で有名な方です。
洋館と言えばすももの思い浮かぶのは鹿鳴館時代の建物、神戸、横浜の異人館です。
大正初期に三重県桑名市に洋館と和館の邸宅を竣工させた諸戸清六さんは半端ない人物であり、三重の誇りです。
ロケ地として注目
六華苑はNHK大河ドラマのロケ地となりましたが、ストーリーは三重県と直接関係なく、大正初期の建物が、ドラマの舞台設定とマッチしたようです。
他に近年、外国映画のロケ地になるなど、撮影場所として注目されています。
和と洋が混じった大正ロマン独特の世界観が素敵な六華苑です。
格式のある洋館
洋館の玄関を入るとレッドカーペットがひかれている居間には19世紀から20世紀のマホガニー(世界三大銘木の中の一つと言わる高級木材)やウォルナット材を使用した英国製及びデンマーク製の格式のある家具がおいてあります。
照明もドアノブもクロスも全てクラッシックでとても素敵です。
大正3年に建てたトイレは洋式トイレで、これは一代で巨万の富を築き上げた諸戸清六氏の上水道事業が背景にあるようです。
この時代に洋式トイレは本当に凄い、右隣は電話室になっていて事務所としても使われていました。
2階はサンルームの窓から広大な庭園を眺められるよう豊かな暮しの背景がわかる邸宅です。
本格書院の和館
和館には和室5部屋があります、奥から一の間(18畳)、次の間(15畳)とつながっている和館はまるで大名屋敷のよう!
一の間に付書院と飾棚があり、一の間の奥に和室のお手洗いと一番蔵があります。
書院造とは室町時代に完成した住宅の様式の事で、簡単に言うと床の間のある座敷のお部屋のことです。
普段の生活は主に和館で送っていたようです。
周囲を巡るように板廊下が配置、和館北側の内庭に面する板廊下と各部屋の間には主人と家族、客人が使うための畳廊下が設けられています。
まるで殿様の生活を垣間見たような感じですね!
庭園
池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園(江戸時代に発達した日本庭園の一様式。池の周囲を一周しながら庭園を観賞するしくみ)は平成13年に国の名勝に指定されました。
以前は、噴水やバラの洋式円形花壇があったようですが撤去したそうです。
主庭園は建物の南側に位置する、芝生の広場と池を中心とした日本庭園で、渓流や滝、枯れ流れ(枯山水庭園で石組,護岸などを施し,白砂敷で流水を表現する手法)などが巧みに配置。
内庭は茶室や待合に合わせての庭園だったようですが、改修で茶室は撤去され離れ屋が作られています。
アクセス・入苑料・開苑時間について
六華苑は桑名市桑名にあり、最寄りの駅は近鉄かJR桑名駅です。
開苑時間
9時から17時まで(但し入苑時間は16時まで)休業日は毎週月曜日
アクセス
電車🚃
電車の場合は近鉄・JR桑名駅からタクシーで10分ぐらい、バスも利用、徒歩になると駅から約20分ぐらいはかかりますね。
バス🚌
・三交バス(三重交通バス)桑名駅東口を右バスターミナル③番のりばからナガシマ行き⇒市内A循環、市内B循環のいずれかに乗車⇒「田町」のバス停で下車⇒揖斐川堤防沿いを北へ徒歩10分。
・Kバス(市コミュニティバス)桑名駅東口を右⇒バスターミナルKバスのりばから桑名東部ルートに乗車⇒「六華苑」のバス停で下車。乗車運賃100円(未就学児は無料)日曜日は運休です。
自動車🚗
(名古屋方面からお越しの場合)
・東名阪道 長島IC→ 国道1号線を右折⇒「伊勢大橋西結」の 交差点を左折⇒ 堤防道路を直進⇒右手に六華苑(約15分)
・伊勢湾岸道路 桑名IC⇒ 道なりに直進し、258号線に出て「桑名警察署」の交差点を右折⇒県道613号線を直進⇒「田町」の交差点を超えて堤防道路を直進⇒左手に六華苑(約15分)
(大阪方面からお越しの場合)
東名阪 桑名IC下車⇒ 桑名市街方面へ国道421号線を直進⇒ 国道1号線(中央町交差点)を超えて桑名港の交差点を左折⇒ 「田町」の交差点を超えて堤防道路を直進⇒左手に六華苑(約15分)
駐車場
第1駐車場🅿 普通車45台
第2駐車場🅿 普通車34台/大型車5台
・第2駐車場の敷地内にある「住吉浦休憩施設」では
桑名名物「アイスまんじゅう」の販売や、レンタサイクルの貸し出しを行っています。
入苑料
一般(高校生以上)は460円(団体料金390円)
中学生は150円(団体料金70円)
小学生以下は大人の付き添いが必要です。
レストランRocca
【出典:レストランロッカHPより】
カジュアルフレンチ「Rocca」は六華苑の隣りにあり、素敵な六華苑と庭園を眺めながら食事をすることができる人気のレストランです。
こちらは六華苑を背景に挙式と披露宴も行えるようになっています。
場所は桑名市太一丸で定休日は月曜日(祝日の場合は翌日)です。
3つのこだわり
・店長のおすすめ料理(こだわりの料理)
・こだわりの空間づくり(解放感のある席で、ゆったり過ごす)
・心をこめたおもてなし(誕生日や記念日の方にはケーキをご用意)
月替わりメニューのランチが人気!
窓辺のテーブルで名苑をみながらの食事は幸せに包まれます。
ランチタイム
11:00〜14:00で特に一日限定15食、1,500円(税別)のランチは人気!
他にも桑名の名物、蛤を使ったコースなどのランチメニューがあり予約可能なのでレストランRocca公式サイトで確認してくださいね。
ディナータイム
17:00〜22:00(ラストオーダーは20:30) までで貸切予約のみで、料理は「シェフおまかせ」のコースだけです。
夜間ライトアップされた六華苑をみながら食べるディナーは、窓から映画のワンシーンを観ているようです。
ドラマや映画のロケ地になるはずですね!
まとめ
「六華苑」桑名ドラマロケ地としてもレストランも人気!建物の魅力は、いかがでしたでしょうか?
六華苑(旧諸戸清六邸)は現在、国の重要文化財になっています。
現地には地元ボランティアのガイドさんがおみえになり、とても親切に解りやすく説明してくれます。
その他、ミニコンサートなどのイベントや講座なども開催され堪能できる場所です。
六華苑は国の重要文化財のためバリアフリー化されていないので、車椅子を必要とする方は一度、六華苑へご連絡してくださいね。
ヨーロッパ風の夢のような六華苑は一度は観る価値のある建造物です、ぜひご来苑し六華苑の素敵な景色を見ながらお隣のレストラン「Rocca」でお食事をされてはいかがでしょうか!
最後まで読んでいただいてありがとう、すももでした!